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この前、人を拾いました
第51章 ⑥―1 生きてますよー
『クリスマス、彼氏が喜ぶプレゼントランキングっ!』
鮮やかにイルミネートされた街に、
異常なまでに浮わつく人々。
「やっぱり
プレゼントってするべきですかねぇ」
本屋に並ぶ雑誌の見出しを見ながら、私は隣にいる百合子先輩に問い掛けた。
「そりゃあそうでしょ?日本のクリスマスなんかそのためにあるようなもんじゃないの!」
「まぁ、そうかもしれませんけど…」
目の前にある雑誌を手にとってパラパラと流し読みする。
「うーーん
なんかどれもレイっぽくないっていうか……」
「まぁ確かに、レイくんにプレゼントってすごい難しそう。」
彼自身がまず一般人の枠に入っていないから、こういう大衆の雑誌読んでも参考にならないよなぁ…
「やっぱいいや。たぶん、そういうの欲しがらないだろうし。」
めんどくさくなって私は雑誌を閉じると、百合子先輩はびっくりしたように目を見開いた。
「みきちゃんっ!ダメよ!今こそ女子力を発揮するときじゃないの!」
「女子力って……でも、相手はレイですし…」
「もぉ…それが強く愛されてる余裕ってやつ!?」