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この前、人を拾いました
第51章 ⑥―1 生きてますよー
「百合子先輩分かってないなぁ…あれと生活するのめっっちゃ大変なんですよっ!?そんな先輩が思い描いているような甘々生活じゃありません!!」
少し強く主張すると、常に訳のわからないことを叫ぶレイの様子が頭に浮び、それだけでどっと身体が疲れた。
「はいはい……全くみきちゃんたら贅沢ねぇ。イケメン、高学歴、家柄一流、起業家で社長、もちろん高収入…フィクションでしか存在しないような人物だっていうのに……」
いや、だから……
それがまた、たちが悪いというか…その肩書きをもってしてでもカバーできないほどの変人具合というか…
「はぁ……一回レイと一緒住んでみてください。そしたら分かります。」
そう言って、私たちは本屋さんをあとにした。