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この前、人を拾いました
第52章 ⑥―2 彼は期待を裏切らない




調べる……ねぇ、



パソコンの前に座ると私はケータイを取り出して、"西園寺礼二"と打って検索エンジンにかけようとした。



ちょっと待って…。


いくら何を聞いても答えてくれるとしても、彼氏のこと知りたくてGoogle先生に聞くってすごい虚しくないか……?



検索のボタンを押すのをためらっていると、『みきさん、本当にあなたは哀れですね。』と若村さんの声が脳内で響く。



うぅ……


本当に私哀れ……。。




ん…?あっ!そっか。




私はハッと思い付くと、ケータイを待ち受け画面に戻し、電話帳を開いた。


電話は……迷惑だよね……?
メールにするか…。
いやいや待てよ。メールを打ったらその記憶をレイに見られるに違いない。



ふと顔を上げて時計を見ると、13時をさしていた。



昼だし…いいかな…



私は失礼を覚悟で電話をかけた。



2、3回コール音がなるが応答がない。



やっぱ出ないかな…。


諦めかけたその時。





「……はい?どうしました?」



「うわっほぉ!!!」



出ると思わなかったので、自分でもびっくりするくらい変な声が出てしまった。



「え、いたずら電話ですか……?切りますよ…」



「ちょちょちょちょっと待ってください若村さん!!」



私は電話越しに必死で電話の相手、若村さんを止めた。



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