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この前、人を拾いました
第55章 ⑥―5 10th Birthday


つまり「12月25日」は、我が家にとっては、礼二の誕生日であり、母の命日なのだ。



でも、父は礼二に、誕生日が母の命日だと知らせるのは酷だと思ったらしい。




だから、母は礼二がまだ物心つく前に病気で亡くなった、と伝えることにしたようだ。



それで、どうにか誤摩化せていたうちは良かった。





でも、礼二は頭がいいだけでなく、勘もいいやつで、だんだんと自分の誕生日の日にみんなが、たまに悲しそうな顔をしていることに
気付いてしまった。





そしてそれは、礼二が10歳の誕生日の日のことだった。



礼二はついに母親代わりだった私たちの乳母に、尋ねた。




「僕の誕生日になると、たまにみんなが悲しそうな顔をしているんだ。なんでなんだろう」



乳母は答えるのを躊躇い、懸命に誤魔化そうとした。



だけど礼二は諦めなかった。



知りたいことは、知るまでとことん突き詰める、それが礼二の性格だ。




乳母はそんな礼二に根気負けし、ついに母が礼二の出産で命を落としたことを話してしまった。




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