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この前、人を拾いました
第57章 ⑥―7 26th Birthday
──────────…



結局、私には普通のパーティーの案しか浮かばなかった。


とにかくレイが大事だから…彼が生まれた日を祝いたい。


だから私はひたすらレイの事だけを想って準備を進めた。




「うぅ………」




椅子に乗って懸命に背伸びをし、"Happy Birthday"の幕を壁に貼り付ける。




足…
つりそう…っ
もうちょっと背が高ければっ…




ピロリロリ……ピロリロリ……





「えっ!?うわぁっ」





急にポケットのケータイが鳴り出し、突然のことにビックリして私は派手に椅子から落ちた。





「いったぁあ………」


じわじわと熱を持った患部を擦り、涙目になりながら、ケータイを取り出すと一通のメールが来ていた。


なんだ……メールか…




膝を擦りながらメールを開くと、若村さんの名前が目に入った。


『こんばんは、若村です。礼二先輩、早めにお帰りになられたようです。なのでもう帰宅するかも知れません。連絡遅くなってすみません…』



「えぇっ!?」





メールをみて私は思わず叫んだ。





ちょっ…もう帰ってくるの!?



まだ百合子先輩んちで作ったご飯盛り付けてないしっっ!


第一、2日いなかっただけなのにレイがすっごい散らかすから、掃除に時間とられちゃったよ~!!!!!




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