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この前、人を拾いました
第57章 ⑥―7 26th Birthday
「えぇ…もぉお仕方ないわねぇ」
百合子先輩はそういいながら、私の机に置かれた大量の資料から3分の2を自分の方に持っていった。
「うわぁっ百合子先輩、いいですよ、そんなにやっていただかなくて!」
資料を取り戻そうと伸ばした手を百合子先輩はペシッと叩いた。
「うるさいわねぇ。今日パーティーの準備するために早く上がるんでしょ?いいから早くやっちゃいなさい!」
…………百合子先輩…っ
「ありがとうございます…」
天使すぎるその発言に思わず涙腺が緩んだ私をみて百合子先輩は笑った。
レイを喜ばせるために、私は痛む頭を堪えて血眼で仕事を終わらせた。