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この前、人を拾いました
第57章 ⑥―7 26th Birthday
「やっと……帰ってきたんだなぁあ!!!!!!!」
きれいに掃除をした部屋も、
飾りつけられた風船も、
私が持ったケーキも
レイは一目も見ずに私だけを見て叫んだ。
「あぁ……!えっと…っ…!!」
最悪だ。
もっと完璧にサプライズしたかったのに…。
「ん?どうしたんだぁ……?」
そこで、レイはようやく部屋の変わりように気付いたらしく、部屋中を見渡し始めた。
「なんだ……これは…」
明るかったレイの声が少しだけ、低くなったように感じた。