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この前、人を拾いました
第57章 ⑥―7 26th Birthday
着ていたセーターの中に少しだけひんやりとしたレイの手が入り込んできた。
「先に…っ…ごはんっ食べちゃおうよっ…」
レイは私の提案に答えずに、首筋にたくさんのキスを浴びせながら、セーターを脱がせようとしてきた。
「っ……レイってば…!」
そう言いながらも、収めることの出来なそうな興奮が私の息を荒くする。
「みきちゃん…年上の言うことは聞けっ!」
「…はい?」
年上ぇっ?
「数ヶ月しか違わないでしょっって、ちょっとっ…あっ…」
レイはそんな私をニコニコしながら見つめてた。
「みーきちゃんっ!好きだっ!大好きだっ!そして愛してるっ!」
「っ……」
降ってきた言葉に、胸がキュウッと苦しくなる。
そんなんで、やられないんだからっ…!って思いながら、私は抵抗することをやめるんだから、本当は、やられてるんだよね。
「レイ……」
簡単に脱がされてしまったセーター。
もう何度も見られているはずなのに、恥ずかしくなって私はレイに抱きついた。