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この前、人を拾いました
第61章 ⑦―2 全てあなたのせいなんですけど
「随分な怒りようだな!? あいちゃんはその薔薇だか桜だかパンジーだかに何をしたんだ?」
「……百合…。百合子ね。」
「ハハハハハハハハ!!」
何がおもしろいのか…
しかも薔薇、桜はまだしも、パンジーはないだろが。と心の中で突っ込む。
っていうか…勝手にケンカの記憶視てるけど、原因は全部あんたなんだからねっ!
そう。私の悩みというのは他でもない。
ちょっとでもレイに反抗すると、俵のように担ぎあげられ、おしりペンペンをされること。
つまり、通称裁き(またの名を制裁)───
何とかしてこれに対抗できる策はないものかと、レイの弱点を探そうとしたことが、今回百合子先輩を怒らせてしまったそもそもの原因である。
いや、怒らせてしまったっていうか、明らかに今日の先輩の心狭かったけど。
本気で悩んでるのに、ノロケだなんて…!
それじゃあまるで私がその裁きを喜ぶドMみたいじゃん。