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この前、人を拾いました
第63章 ⑦―4 彼はやっぱり彼な訳で
「レイ。とりあえずキョロキョロしないで。落ち着いて。」
電車の中で落ち着きのないレイに小声で諭すが全く効き目はなくレイは目をキラキラさせて周りを見ていた。
あー…
腰痛いよ…
昨日、あのあと私は気絶しそうになるまで激しくされ、ようやく今日のデートを承諾させた。
まさに命懸け…本当に死ぬかと思った。
腰をさすりながらギロッとレイを睨んだ。
レイと出会ってから…いや、レイを拾ってから約一年。
よく考えてみるとデートと呼べるようなデートを一度もしていない。
まぁ、付き合い始めたときからっていうか付き合う前から同棲してるからかもしれない…
いつものように運転手(未だ本名不明。。)を呼ぼうとしたレイに、行き先を前もって告げたくなかった私は、電車で行くことを提案した。
だけど、今そのことをものすごく反省している。