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この前、人を拾いました
第67章 ⑦―8 結局彼の弱点は…
「まぁ、何はともあれ、レイくんが助けてくれてよかったじゃない?さっきのインタビューのギャルの話によると、かなり慌てて探してくれたみたいだし?」
「………まぁ…」
確かに…あのインタビューの動画見たときは、本当に気にしてくれたんだって嬉しくなったけど。
それに、レイは私が連れて行かれるのをみた男の子の過去を“視た”から、私を見つけ出してくれた訳で…。
今回ばかりは、あのめんどくさい能力が無ければ、私は助かってなかった訳だ。
やはり複雑な気持ちでいると、百合子先輩が、ハァッとため息をついた。
「…先輩……まだ…怒ってます?」
「ううん…まぁ、むかつくけどね」
「うっ…そんなぁ…」