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この前、人を拾いました
第71章 ⑧—2 ラクダがいっぱいで土は赤くて…
一方の私は、
「ぎゃああああああ〜〜」
急にラクダが立ち上がるからびっくりして悲鳴をあげると、係りの人がかなり険しい顔で私のことを見ながら、何か言っていた。
私の勘では多分「動物がびっくりするから静かにして下さい」だろう。
ちょっとしょんぼりしながらも、今までになく高い位置にいることにとても興奮してしまう。
すごい…っ!
ラクダってこんなに高いんだ〜!
子供に戻ったような気分だ。
5頭全部に人が乗り終わると、係りの男の人が、かっこいい帽子を被って、先頭のラクダを率いた。
さっきより、辺りは明るくなってきたけどまだ、日は昇らない。
日の出が美しく見える場所までこのままラクダ乗りを楽しむのがこのツアーだ。