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この前、人を拾いました
第72章 ⑧ー3 金髪レディーにご注意下さいっ!?
「ふぁあ〜〜〜ああ」
朝が早かったせいで欠伸が止まらない。
バスに揺られながら、私は何となく隣にいるレイの肩に身を預けた。
あぁ〜なんかカップルっぽいかもぉ…
一人でにへらぁっとしながら、眠りにつこうとしたら、いきなりレイが立ち上がって私はゴンっと頭を強打した。
「いたっ…」
本当、いつも私の乙女物語をぶちこわしてくる。
イライラしながらレイの事をムッとして見たら、腕を掴まれて私は身体のバランスを崩した。
「ゆきちゃん寝てる場合じゃないぞっっ!野良クダが横断しているっ!!!」
「ええ?」
楽しそうなレイの指の先を見ると、私たちのバスの行く手を阻むラクダがこっちを見ながら、のんびりと瞬きをした。
すごい…
あれが本当の野良クダ…
「本当にいるんだ…」
さっき乗ったから、大きさにはびっくりはしなけれど、本当にこの動物が野生でウロウロしているなんて、信じられない。
すごいなオーストラリア…
さすが自然大陸…。