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この前、人を拾いました
第72章 ⑧ー3 金髪レディーにご注意下さいっ!?
キョトンとしたレイは、すぐにニタニタ笑ったあと、再び後ろから私の事をきつく抱き締めた。
「やっ…苦しいからっ…離し──ってどこ触ってんのっ…」
「僕はるりちゃんの胸、好きだゾっ」
「っ……」
大きな手で私の胸を掴んだレイは、そう言いながら囁く。
うそっ…妬いてたのバレてるっ…?
「ねぇっ…人前なんだからやめてよっ…」
「あきちゃんの全部が好きだ──…」
っ………
なんか本当に、いいように操られているような気がしてならない…。
「よしっ!!! 今猛烈にさえちゃんとセックスがしたくなった!」
「っ…はい!?!?」
何がよしっ!!! なの!?
「急いで降りるぞっ!!!」
「へっ?」
あの険しい道を…“急いで”って…
「ぎゃあああああ〜〜〜」
「ハハハハハ!!! そんなに嬉しいかっ!よしっ!! 降りるぞっ!!!」
私を担いだレイ。
そのあと、私は軽く気を失ったから、どうやってウルルを下山したかは…
覚えてない──…