この作品は18歳未満閲覧禁止です
- 小
- 中
- 大
- テキストサイズ
この前、人を拾いました
第9章 ①―8 そして何も言わずに
「どういうこと……?」
私は訳が分からずにそういうと、レイはいつもと変わず、余裕の表情だった。
まただ。
こりもせず、少し期待してしまった。
そう思っていると、レイは私を勢いよく押し倒した。
「え?」
にこっと笑って私に覆いかぶさるレイ。
キレイな髪が私の頬をくすぐる。
「そうやってまた、ふざけて……っ」
涙ぐみながら見つめると、レイは私の耳元にちゅっとキスをしながら
「みきちゃん、ちょっと黙ろっか。」
とささやいた。
その声に身体が泡立つのが分かった。
「あ……っ」
レイは静かに私の耳を舐めた。
いやらしく。
その音が聞こえるように。
「はぁ……っれ……いッ……」