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この前、人を拾いました
第80章 ⑨ー2 もちろん、そんなスムーズにいく訳はなくて
「お前も、やっと男を連れてきたと思ったら、なんだ!!!こんな会話のままならぬやつを連れてきやがって!!!」
「……は…い」
何も言えないっす…そんな気分だ。
「何をしにきたのか知らないけど、不愉快だ!!!!」
「もぉ……お父さんたら、そんなにきつく言わなくてもいいじゃないの。西園寺さんも、緊張してるのよねぇ」
お母さんが、そう言いながらレイの事を笑顔で見つめる。
すると、レイは突然姿勢を正して、畳の上に正座をした。
「僕は…」
いつにないちゃんとした雰囲気を醸し出し始めたレイに一同が息をのむ。
頼むぞ……頼む頼む頼むっ…
「みくちゃんと夫婦になりたいと思っています。れみちゃんのことを愛しているのです。」
名前違うけどいい感じいい感じっ…
「僕は神なので、ゆきちゃんも絶対に幸せになれます。僕たちは二人で幸せな家庭を築いて──…」
これまた名前違うけど、まぁ…いい感じいい感じ…っ
「子どもは、二人くらい欲しいねって、この前なみちゃんとも話しました。」
な…まえ………っ
「そのために、毎日毎晩セック──…」
「ああああああああああああああああああああああ!!!!!!!!!!!!!!!!!!」
突然の私の叫び声に、お母さんとお父さんが、身体をビクっと震わせた。