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この前、人を拾いました
第90章 ⑩—3 二人の未来予想図?
「ありがとうね、お皿」
褒められたレイは目を輝かせる。
かわいいな…なんて思いながら、私からキスをすると、さらにレイは嬉しそうにそのキスに応えてくれた。
今ならいいかな……と思いながら、自分を奮い立たせる。
「こっ……」
「ん……?」
「子どもっ……いつ頃がいいかなっ……」
ちょっと素直じゃない聞き方。
チュッとリップ音を立てて、レイは唇を離した。
「子どもは……」
ビー玉のようなその瞳が輝く。
「子どもは、いなくていい」
「え……?」
私の動揺をよそに、レイは、はわぁ…と欠伸をした。
「で、でも、オーストラリアで……二人って…」
「うん。でも、やっぱりいらない!僕はゆきちゃんだけで十分だっ!!」
「ちょっ、ちょっ、ちょっ、ちょっ!」