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この前、人を拾いました
第92章 ⑩—5 彼の言葉の真相は
私は……
この訳の分からない彼を
どうしようもなく愛してる……
それを今、痛感している
「私は健康だし…確かに、可能性とか考えたら『絶対』とは言えないかもしれないけどっ……でも…」
ちゃんと…私はあなたに約束する。
「私は絶対死なないっ……だって…っ私が死んじゃったらっ……レイは…っ…」
まとまりもなく、何が言いたいのかも分からないまま叫ぶ私をレイは再び抱き締めた。
そして、レイがすすり泣いていることに気付いて、私は目を見開いた。
一度しか見たことのないレイの涙──…
それが胸に染み入る。