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この前、人を拾いました
第94章 ⑩—7 人生っていうものは、本当にサプライズ続きで…

トクンの心臓が鳴って、私も目を見開いた。



「どうかしましたかっ…」



もしこの子になんかあったら…っ


いてもたってもいられなくて、私は、レイの手を握っていた力を無意識に強めた。



「いや……問題ないので、安心して下さい。ただね……」




問題ないと聞いて胸をなで下ろす。



でも、先生が言葉を続けたから、再び私の身体には緊張が走った。



後に続く言葉が怖い…



もしかして、問題あっても、パニックにさせないために問題ないってとりあえず言うみたいな、そういうやつ⁉︎



「なっ、なんだ!!早く言え!!!!!」



かんっぜんにパニックなレイはこれでもかと目を見開いている。



そんなレイの視線にもまるで慌てない先生。


そして超音波の器具を置くと、私とレイの事を交互に見つめて、ゆっくりと口を開いた。




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