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この前、人を拾いました
第13章 ②―2 謎の電話、けたたましく
「どうか…したの?」
頭を抱えてイライラとするレイに私は少しキュンキュンしていた。
それと同時に
レイをこんな風にさせちゃうのは一体どこの誰なのだろう…という焦りが生まれる。
「めいちゃん、僕、明日帰り遅いから。」
そう言ってレイは静かに抱き締めた。
「え?遅いって…どっかいくの?」
「うん………ごめん。」
ドキッ────
なんか、
落ち込んでる……?
か、かわいいんだけど……っ
「どこいくの?今の誰?」
今なら、まともな返事が返って来るような気がして、そう質問しながら私は慰めるように抱き締め返した。
「あのバカが…
俺はゆみちゃんと過ごしたいんだぁああああ!!!!!!」
………えぇ、
分かっていました。
やはり、レイはレイだということを。
「…じゃあ、ご飯作らなくていいってことね。」
私がそう言うとレイはコクコクと頭を動かしたあと、私をじぃっと見つめる。
「……レイ?」
「二日分だぁぁぁ!」
「きゃっっ」
そのあとは……
まぁ、言わずもがな、です…。