この作品は18歳未満閲覧禁止です
- 小
- 中
- 大
- テキストサイズ
この前、人を拾いました
第16章 ②―5 神様、私なんかしましたか
挑発にのせられ、
心をかき乱された上に
置いてけぼりをくらった私はとてつもなく虚しくなった。
まぁ、仕方ないよな。
仕事だもの。
そう思って時計をみると、
時間はすでに24時になろうとしていた。
私も帰ろ…
私は個室でて、会計を済ますと、トボトボと駅の方へ向かった。
もう辺りは酔っぱらって大騒ぎしているサラリーマンだらけだった。
レイ…
もう帰ってるかな…
ぼーっと駅につくと、
ぎゅうぎゅうに人がつまった電車が目の前を通っていった。
えっ………
もしかしてこの混み具合……
「あーお客さん、今の電車、終電です。もう朝まで電車ありませんよー」
案の定駅員さんがそう言った。
はぁ………
本当についてない……
幸い、会社からうちまでは駅三つ。
まぁ…歩けなくはない。
仕方なく私は線路に沿って歩くことにした。