この作品は18歳未満閲覧禁止です
この前、人を拾いました
第16章 ②―5 神様、私なんかしましたか
とっさの事に訳が分からなかったが
すぐに襲われたんだと分かった。
甘く見てた。
そりゃこんな遅くにこんな暗い道で一人で歩いてたら……
「きゃぁぁぁあああああ」
そんな私の悲鳴にはびくともせずに男は私をはなさなかった。
いやだ…
いやだいやだいやだ!!!
レイに、
レイに会いたいよ…
助けて……
「レイーーーー!!!!!!」
聞こえるはずもないのに、
私は男の腕の中で懸命にもがきながら、泣き叫んだ。