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飴色トライアングル【完結】
第11章 歩きだした美緒─ 応援してやらなきゃ。

黙ってれば諦めるだろう!
そう思ってたのに…
そのうち由美の手が俺の腹部を撫で始めた。

ゥッ!─なにしてんだよ。
そんなとこ撫でられたら落ち着かなくてむず痒い。

寝たふりして暫く我慢してたけど
由美の手が止まらなくて我慢出来なくなった。

「俺、明日早いんだって」
由美の腕を掴んで振り向くと─チュッ。
あっ!
キスされて抱きつかれた。

クスッ「やっぱり起きてた」

あのさ、ホント眠いんだって!
─俺、昨日も遅かったし
由美も寝不足は肌にもお腹の子にも悪いんじゃない?

「英昭さん、シタいって思わないの?」

─!?
思わない事は無いけど…

由美が妊娠してるってのもあるし
何故かそういう感情が湧かないんだよ。

「疲れてるからさ」
頼む。もう寝かして!

「お腹の子供に障るんじゃない?」
「…ぇ?…ま~そうなんだけど─でも英昭さんをずっと我慢させて浮気されたら嫌だもん」

ズキッ!
「─浮気なんて─するわけないだろ」

そう返したけど…

心苦しくなった。

頼まれたからだとしても俺が美緒を抱いたのは事実だし、あの時…美緒が愛しくて心の底から抱きたいと思ったから…

浮気…だよな。

「激しくしなければ…大丈夫だよ」

〝だから…ね?〟
ギュッ!─グッ。あ、おい。
由美がパジャマの上から俺の軟弱な肉の塊を扱きだした。

「ほら英昭さん、硬くなってきてるよ」ウフフ

積極的な由美に圧倒されるけど…

由美…ごめん。

動きの止まない由美の手を掴んだ─

「ごめんやっぱりお腹の子を一番に考えよ」

俺は由美と子供を守るって決めたんだから
もっと自分の身体を大事にしてくれよ!

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