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飴色トライアングル【完結】
第20章 番外編

今日月曜だった。
こんな事なら1日早く帰って来るんだった。

仕事はあるけど今日は寝るのが勿体ない
目は冴えてるし中途半端に寝ると起きれないかもしれないな。

「ヒデ…少し寝なきゃ」
「いいよ、大丈夫何とかなるよ」

「え?ダメだよ、仕事なのに、ほらっ、私が起こしてあげるから、ね?」

まるでお袋みたいだ!
俺の頭を撫でて眼を瞑れって。

クスッ─そうだな、分かったよ。
美緒を抱きしめながら眼を閉じた。


優しい手の感触があったかくて心地いい
けど、裸で抱き合いながらじゃますます目は冴える。

「ちょっ、ヒデっ」
「…ん?」
「大人しくしてて」

ちょっと背中を撫でただけなのに…
これくらいいいだろ!
身体を丸め美緒の胸元に顔を近付けた。

「ヒデ!?」
─はいはい!大人しく寝るから。


美緒の身体と手の温もり
隣にいるってだけでこんなにも安心する。


「これからは毎日美緒と朝を向かえるんだな」
「どういう事?」
「いつも隣にいるって事」

「そうだね、あ…でも喧嘩したらどうする?」
「喧嘩なんてしないさ」

「そんなの分かんないじゃない、ヒデが仕事でイライラしてたり、隠し事してたりしたら…私、怒っちゃうから」

隠し事なんてしないよ!
もし喧嘩したって俺は美緒を絶対離さない。

「喧嘩したって美緒の隣にいる。嫌だって言われたってずっと一緒にいるから」

もし辛いことや悲しいことがあっても隣にいよう!
もう別々はダメ!
何があっても隣にいるから覚悟して?

「美緒いい?…分かった?」


「フフッ、わかった。じゃ約束ね」






『飴色トライアングル』


fin

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