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飴色トライアングル【完結】
第14章 青春プレイバック
「美緒…大丈夫か!?」
「……ハァハァ」
息が上がって返事どころじゃないか?
荒い呼吸で天井を見つめる美緒を抱き寄せた。
暫く髪を撫でていると漸く落ち着いたようで視線を俺に向けてくる。
「ヒ、デ?」
ん?─なに?
「私、その…うるさかった?」
うるさかった、って?
「声、いっぱい出ちゃって」
声?─あ~!
自分の声が大きかったんじゃないかって事か。
可愛い声で鳴くから俺はそそられたけど…
「そうだな、かなりデカかったから外にも聞こえたかもしれないけど」
「え、そんなに?」
ちょっとからかっただけなのに眼を泳がせて
〝ヤだ、どうしよ〟
クス─ま~それは冗談だから
そんなに気にしなくても大丈夫だよ!
たとえ外まで響いても近所には誰も住んでないんだからそんなに心配する事はない。
「フッ、冗談だよ心配するな」
「……ほんとに?」
あ~ホント。
だから…
「2回目はもっとデカイ声出してもいいぞ」
「え?─」
また美緒が固まった。
俺はその隙に美緒の足の間に割り入って唇を甘噛み…
胸を揉みながら僅かな隙間に舌を捩じ込み吸い上げた。
「ん、ふぅん…」トントン─
美緒に肩を叩かれるけど構わず続けていた。
トントン、トントン
「……」
なに?
何度も叩いてくるから─仕方ない!
唇を離して顔を覗き込んだ。
「ヒデ、あの、私…もうムリだよ」
美緒の焦る顔にニヤリと笑いがこぼれる。
「大丈夫だよ、もう慣れただろ?」
この連休は何の気兼ねもなく2人で過ごせるのに、これで終わるなんて勿体ない。
「だから、ね?美緒…」
「…ムリムリムリ、絶対ムリだから」