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愛されたいから…
第10章 イルマのお泊まり
夜の8時をとっくに過ぎた頃に俺はなかなか帰って来ない南郷さんに不安になっていた。

もしかして…、俺との約束を忘れている…

それを俺が悲しくなって来た頃にやっと南郷さんが帰って来て台所に居た俺に少し驚いた顔をしてから

『誰かさんが待ってるって知ってたら、もっと早く帰って来たのに…。』

とやっぱり約束を忘れていたように俺にキスをして来たから俺は南郷さんに

『約束していたはずだよ…、俺は腹が減ったから早く着替えて来て下さい。食事…、まだでしょ?』

とふてくされるように言ってやる。南郷さんは

『連絡がなかったから、今夜、俺から連絡しようと思っていたんだ。』

と少し困ったような顔を俺に見せていた。俺がベータの仕事もしているからと南郷さんは俺に気を使っているんだと思った。

南郷さんはやっぱり今夜も夕食にコンビニ弁当を買っていて、俺が用意した食事を見てから少し照れたように頭をかいて

『イルマって…、いいところに嫁に行けそうだ。』

と変な冗談を言って来る。本当ならそんな女の子扱いに俺は激怒するところだけど…、俺は南郷さんだから

『嫁になんか行きませんよ。俺は南郷さんのそばに居たいんだから。』

と言っていた。俺の言葉に南郷さんが嬉しそうにするから俺は南郷さんの背中を押してから

『早く着替えて来て!』

と急かしてしまっていた。それから2人でスパークリングワインを開けて2人で食事をする。最近読んだ本の話しや、今観たい映画の話し、そして食事の後片付けをしながら、俺はリビングのソファーで書類を見ている南郷さんを見ながら

どうやれば、俺から南郷さんをその気にさせてもっとして欲しいという顔を見る事が出来るんだ?

と1人で考える。片付けが終わって南郷さんの隣に座ってから俺は南郷さんの横顔を眺めてみる。意外と長いまつ毛…、切れ目長の鋭い目…、大きいけど…、綺麗な手…、俺を感じさせて来る大きな手…。

ワインで少し酔ってた俺は南郷さんをそうやって見ているだけで俺の身体が疼いて来る。だけど南郷さんがいきなり俺の方を向くから、その不意打ちに俺は顔を下に向けてしまっていた。

ふわっと俺の顔を優しく包むようにして南郷さんの手が触れて来て俺の耳元で

『どうした?』

と南郷さんが俺の好きな声で聞いて来た。
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