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愛されたいから…
第1章 イルマの出会い

ダメだ…、この人に名前を言われただけで俺はクラクラと目眩がして来る。
なんで、この人って男なんだろう。本当に羨ましいくらいに完璧なカッコいい男の人だ。この人のそばにいるのがこんなに辛いとか思ってしまう俺は一体どうなってんだよ…
そう思いながら、再び目を細めて食い入るように南郷さんを見つめてしまう俺に向かって
『名刺、ありますか?』
あの響く声で南郷さんが聞いて来る。
『如月 るいので良ければ…。』
慌てるように自分の名刺をカバンから出して南郷さんに渡した。名刺には俺が仕事場にしている自宅の住所やFAX、携帯の番号を載せてある。
南郷さんも俺に名刺を出してから
『とりあえず、キャラ図をお願い出来ますか?如月先生のキャラで藤森先生がOKを出せば、そのまま原稿に入って貰います。』
と言って来た。藤森先生がこの作品の原作者の名前なのか…、南郷さんの名刺を眺めながら考える。
名刺に書かれた南郷 龍平という文字に下の名前もしっかりと男なんだとかそんな些細な事まで俺は俺がなりたくて憧れる理想の男を南郷さんに感じてしまう。
そうやってぼんやりしながら
『明日の昼までにキャラ図を描いてみますね。』
とだけ南郷さんに言った。南郷さんはしっかりと編集長らしい笑顔で
『よろしくお願いします。』
と答えた。ただの仕事用の笑顔なのにその素敵な笑顔にただドキドキと動悸を繰り返し、これ以上、ここでこの南郷さんと一緒に居たらおかしな事を南郷さんに言い出しそうになる。
だからその後のまるで南郷さんから逃げるようにして出版社を後にした。
世の中は不公平だ…、俺がなりたかった理想の男が既にリアルに存在しているとか…
そうやってコンプレックスの塊で惨めな気持ちになる自分にため息をつきながら俺はとりあえず南郷さんに貰った仕事をする為に家に帰る事にした。
なんで、この人って男なんだろう。本当に羨ましいくらいに完璧なカッコいい男の人だ。この人のそばにいるのがこんなに辛いとか思ってしまう俺は一体どうなってんだよ…
そう思いながら、再び目を細めて食い入るように南郷さんを見つめてしまう俺に向かって
『名刺、ありますか?』
あの響く声で南郷さんが聞いて来る。
『如月 るいので良ければ…。』
慌てるように自分の名刺をカバンから出して南郷さんに渡した。名刺には俺が仕事場にしている自宅の住所やFAX、携帯の番号を載せてある。
南郷さんも俺に名刺を出してから
『とりあえず、キャラ図をお願い出来ますか?如月先生のキャラで藤森先生がOKを出せば、そのまま原稿に入って貰います。』
と言って来た。藤森先生がこの作品の原作者の名前なのか…、南郷さんの名刺を眺めながら考える。
名刺に書かれた南郷 龍平という文字に下の名前もしっかりと男なんだとかそんな些細な事まで俺は俺がなりたくて憧れる理想の男を南郷さんに感じてしまう。
そうやってぼんやりしながら
『明日の昼までにキャラ図を描いてみますね。』
とだけ南郷さんに言った。南郷さんはしっかりと編集長らしい笑顔で
『よろしくお願いします。』
と答えた。ただの仕事用の笑顔なのにその素敵な笑顔にただドキドキと動悸を繰り返し、これ以上、ここでこの南郷さんと一緒に居たらおかしな事を南郷さんに言い出しそうになる。
だからその後のまるで南郷さんから逃げるようにして出版社を後にした。
世の中は不公平だ…、俺がなりたかった理想の男が既にリアルに存在しているとか…
そうやってコンプレックスの塊で惨めな気持ちになる自分にため息をつきながら俺はとりあえず南郷さんに貰った仕事をする為に家に帰る事にした。

