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愛されたいから…
第11章 南郷の思い
俺はもう完全に疲れていて俺が感じるとかの感覚がなかったが和也がそれを望むから俺はゆっくりと和也の上で動いていた。

ただ和也が気持ちいいのならと和也のペニスをしごきながら俺は和也の中を俺のペニスで掻き回していた。

『龍平…、龍平…、イクッ!俺イッちゃう。』

そう叫びながらすげぇ和也が幸せそうな顔をしてイッていた。俺はイカなかったけど…、和也がとにかく満足そうにしていたから、俺は和也からペニスを抜いて満足した和也を抱いて眠っていた。

そうやって、その夏は和也が望むたびに俺は和也を抱いていた。

夏の終わりには和也は淫乱なくらいに俺にキスをして俺を求めて来るから、俺は和也とのSEXばかりの生活だった。一つの事に夢中になり、一つの事しかやりたがらない和也。

それでも俺は和也が出来るだけ普通の生活から脱線しないように

『学校では和也が真面目に学生をやらないなら俺は抱いてやらない。』

と言って和也を突き放す。和也は泣きそうになって

『する…、ちゃんとするから龍平…、俺にキスして♡』

とそれが当たり前のように言って来る。そのまま俺は2年近くそんな和也と付き合って、そして和也が大学を卒業する時に和也は突然

『あのさぁ、俺、アメリカに帰るんだ。』

と言い出した。俺はただ冷静に

『俺とは別れるって事か?』

と和也に聞いてみる。真っ直ぐな和也が俺とは絶対に別れないといつもの我儘を言ってくれるとその時の俺は思っていた。だけど和也は

『うん、別れる。俺は龍平を愛してる。だから、俺は龍平と別れるよ。』

と珍しく和也が真面目な顔で俺に言う。だから俺は和也が本気なんだと初めて理解をして混乱する自分を誤魔化すように和也に向かって

『はぁ!?意味がわかんねぇよ!』

と叫んでいた。ただ、そう言った俺に和也が穏やかに

『龍平…、愛してる。だから…、今までありがとう。』

と言って俺の前から姿を消していた。純粋で無邪気で残酷な男に俺はかなり傷つき、しばらく立ち直るのには時間が必要だった。

結局、その頃には両親の離婚が成立して、俺は一人暮らしを選び、本来の俺の夢は出版社の文芸の編集だったはずが、漫画のしかも官能漫画なら編集部に空きがあると聞いたからその出版社にヤケクソ気味に就職していた。
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