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愛されたいから…
第12章 イルマと南郷
南郷さんは優しい顔をして俺に

『じゃあ、明日は新宿に行こうか?』

と言ってくれる。新宿で映画デート…、やったぁと俺は嬉しくなって食事中は南郷さんと見に行く映画の話しをいっぱいしていた。

食事の後は俺が片付けている間、南郷さんはビールを呑みながらリビングのソファーで本を読んでいた。片付け終わった俺が南郷さんの隣に座っても南郷さんは

『お疲れ様、後、洗濯ありがとうな。』

とだけ言って俺を見ないまま本を読み続ける。少し寂しくなって俺は南郷さんの服の端を握ってしまう。メガネを外した南郷さんが

『どうした?』

と俺に聞く。なのに…

『何でもない…。』

と拗ねたようにしか俺は言えない。南郷さんにもっと構って欲しいとかキスをして欲しいとか自分で素直に言えないから俺は少し泣きそうになって来る。

南郷さんが俺の顔に手を触れて俺の頬にキスしてから

『なぁ、イルマ。お前、俺にはもう少し我儘になっていいんだぞ。』

と言って来る。俺はその言葉が嬉しいのに

『だって…。』

と言って、その言葉だけでいっぱいいっぱいになってしまうから結局、それ以上は南郷さんに何も言えなくなってしまう。そんな俺にいつものようにクスッと南郷さんが笑ってから

『キスしたい?もしイルマがしたいなら俺の名前を言って…。』

と俺の耳を舌先でくすぐるように舐めながら言って来る。俺はドキドキとして耳が熱くなる。

『龍…平さん…。』

俺がそう言うだけで精一杯の俺に南郷さんが優しく激しいキスをしてくれる。

俺の口の中からくちゅくちゅと音が出るくらいに南郷さんの舌が俺の舌を弄んで来るから俺は息が出来なくなって来る。南郷さんの手が俺のシャツに入って来て指先でゆっくりと俺の身体を撫でて来る。

『イルマ…、感じたい?』

キスが離れて俺にそう聞いて来る南郷さんに俺は顔が上げられず俯いてしまう。南郷さんは

『イルマがして欲しいなら俺の名前を言うだけでいいんだよ。名前を呼んでくれたら俺は必ずイルマのそばに行ってやる。イルマが納得するまでキスをして感じさせてやるから。少しは我儘になれよ。』

と真剣に俺の為に言ってくれる。だから俺は南郷さんにしがみつくように抱きついて

『龍平さん…、好きです。』

と必死になって言っていた。
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