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愛されたいから…
第12章 イルマと南郷
それでも、俺は機嫌よく自分の新しい作品のネームの描き直しをしてから、もう1つの仕事である藤森先生の原稿も順調に描き上げて行く。

ペース的には藤森先生が早い段階でネームをくれるから俺は原稿を描くのにかなり余裕がある感じだ。週末は出来るだけ南郷さんと過ごしたいからそうやって余裕がある方が俺にはありがたい。

そんな風に俺は順調に仕事をして、週末の土曜日には南郷さんの部屋へ行く。もう11月に入って少し寒くなって来た。

だから俺は南郷さんの家に行く前に小さな土鍋と小さなカセットコンロを買っていた。南郷さんと2人で鍋とかちょっと熱々のラブラブな感じでご飯が食べれるとかいいかも?

そんな小さな幸せに俺はワクワクとしながら鍋の材料も買って、南郷さんの部屋の台所で鶏つくね鍋の下ごしらえをする。

多分、そろそろ仕事が忙しいのか、南郷さんの洗濯物とか溜まっていたから俺は洗濯や簡単に掃除もしてあげて、気分だけは恋人気取りで南郷さんの帰りを待ち遠しく感じてしまう。

だけど俺が来る事をわかっていた南郷さんは今日は前よりも1時間も早く帰って来てくれた。俺はそれだけで嬉しくて

『おかえりなさい。』

と思わず声が弾んでしまう。台所で夕食の鍋を温め出した俺の後ろに南郷さんが立って俺の腰を抱いてから

『おかえりのキスはしてくれないのか?』

と俺の耳元で言って来る。そんな南郷さんの愛情を感じると一気に俺の全身が熱くなって疼いてしまう。

『ご飯にするからまずは着替えて来てよ…。』

と自分の身体の疼きが恥ずかしくて俺は誤魔化すように南郷さんに言ってしまう。どうせ俺がそう言ってもキス魔の南郷さんは無理矢理にでも俺にキスしてくれるとか思っていた。

だけど南郷さんは

『了解です。』

とアッサリと俺から離れて着替える為に寝室の方へと行ってしまった。もしかしてなんか俺は南郷さんを怒らせたのかな?自分が素直になってキスが出来なかった事に俺は不安になってしまう。

着替えて戻って来た南郷さんは普通に俺に向かって

『鍋って、今からの時期は嬉しいよな。』

とビールを呑みながら言ってくれる。怒ってない?俺は少しホッとして

『この前、2人で観たいねって言ってた映画、明日までらしいよ。』

と南郷さんと話しをする。
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