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愛されたいから…
第13章 南郷と大地の怒り
俺はそんなイルマを引き寄せてイルマの口を開いてキスをする。イルマの息が出来ないほどに俺の舌でイルマの口の中を俺だけでいっぱいにしてやっていた。

『ん…、んふ…。』

イルマは少し悶えるように身体を捩り、だけどしっかりと俺の首に手を回してイルマが今の俺の恋人なんだと和也に主張していた。

『そんな事しなくていいよ、龍平!怒っているからって、俺の代わりを作る必要なんかないんだ!』

そんな風に和也が喚き散らす中、俺はイルマとキスをする。和也は存在しない。この先は俺とイルマだけの世界なんだと馬鹿な事をすぐに考えるイルマにわからせる為だけにキスをする。

イルマの口から唾液が溢れ、俺はイルマの唇を舐めるようにしてイルマの唾液を飲んでやる。

初めてイルマにキスをしてやった時と同じように俺はイルマに自分の気持ちを伝えるようにゆっくりとキスをする。俺のそういうキスには敏感なイルマが感じ始めて俺の太股辺りに自分の股間を押し付けていた。

もう勃起させてやがる…

俺の可愛いイルマはそうやってちゃんと俺だけを求めていた。キスが離れて、はぁ…、と小さな息を吸ったイルマは少し身体を震わせてもうイク寸前のような溶けた顔を俺に向けて

『龍平さん…。』

と小さな我儘をもう一度俺に言う。俺はイルマには

『帰ったら、タップリと愛してやるから今は少しだけ我慢してろ。』

と言ってから和也に

『見ての通り、イルマはお前の代わりじゃない。イルマは俺が唯一愛している恋人だ。だから和也、お前は諦めてもうアメリカに帰れ。』

と言ってやる。和也はそんな俺に怒りと驚愕の顔を向けながら

『嘘だ…、違う…、絶対にそんな事あるはずがない…。だって龍平は俺だけの恋人だ。』

とまだ言って来る。ただ俺は

『和也、お前、頭がいいんだから、もうわかっているんだろ?お前が欲しい愛はどこにも存在しない。俺はイルマしか愛していない。』

と和也を全く見る事なく、俺の腕の中で可愛く俺にしがみついているイルマだけを見て言ってやる。俺はこれ以上は和也と話しをしても無駄だと判断をしてイルマを連れてホテルの和也の部屋を出ていた。
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