この作品は18歳未満閲覧禁止です

  • テキストサイズ
愛されたいから…
第14章 イルマの初体験
その後は俺が夕食の後片付けをしようとすると南郷さんが

『片付けは俺と豊でやるから、イルマは先に風呂に入って来い。』

と俺に言って来た。多分、俺には聞かせたくない話しが豊さんとあるんだと俺は感じていた。だから南郷さんの言葉に素直に従い俺は風呂で時間をかけて少しゆっくりめに入っていた。

昔の南郷さんと和也さんとの関係を全て知っている豊さん…。今の俺の事をどんな風に見ているんだろう?

俺はそんな事を考えてしまう。南郷さんの友達で南郷さんがあの和也さんに傷ついたのなら、今の俺の存在は豊さんには南郷さんにとって邪魔だと感じるのか?

もしかしたら今頃は南郷さんが豊さんに俺とは別れろとか言われているかもしれないとか俺はネガティブな事ばかりを考えてしまう。

だって俺は男だから…

大地だって、俺を愛していても俺にそんな素振りは1度も見せずに俺が男である南郷さんと付き合った事を知った時には、男同士の恋愛なんか辛いだけだと俺に言っていた。

だから自分の気持ちを押し殺して俺のそばに居るだけの道を優しい大地は俺を傷つけない為に選んでくれていたのだと俺はやっと理解をして大地に申し訳なくて謝りたいとか思っていた。

そして今は南郷さんとのその辛い道を選んだ俺は豊さんが南郷さんを俺を思う大地のように心配する気持ちが理解出来るのに俺は南郷さんを失う事なんか絶対に出来ないとか考えてしまっていた。

ただ俺は彼に愛されたいだけなんだ…

それがどんなに激痛を伴い、辛くて自分がボロボロになるほど傷ついたとしても彼のそばに居て俺は彼に愛され続けたいんだ…。

そんな自分勝手なとんでもない我儘が生まれて初めて俺の中で生まれていた。

そして、同時に俺はその我儘でこの先どれだけの人を傷つける事になるのだろうとそんな自分の我儘に対して恐怖すら感じていた。

俺は南郷さん以外の人なら平気で傷つける事が出来る我儘で最低な人間なんだ…

俺はそんな事を考えてしまい、ただひたすらに不安を抱えてしまう夜だった。
/206ページ
無料で読める大人のケータイ官能小説とは?
無料で読める大人のケータイ官能小説は、ケータイやスマホ・パソコンから無料で気軽に読むことができるネット小説サイトです。
自分で書いた官能小説や体験談を簡単に公開、連載することができます。しおり機能やメッセージ機能など便利な機能も充実!
お気に入りの作品や作者を探して楽しんだり、自分が小説を公開してたくさんの人に読んでもらおう!

ケータイからアクセスしたい人は下のQRコードをスキャンしてね!!

スマートフォン対応!QRコード


公式Twitterあります

当サイトの公式Twitterもあります!
フォローよろしくお願いします。
>コチラから



TOPTOPへ