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愛されたいから…
第4章 南郷の告白
足の付け根から股間にかけて何かが突き抜ける感覚が押し寄せて来るから俺は

『あっ…、南郷さん…、イクッ…。』

と彼の名を呼んで果てていた。やばいくらいに俺の精液が俺の手の中で溢れて俺のペニスがビクビクと脈打つように痙攣していた。

最低だ…、俺って奴は…

自分の憧れの人でオナニーをしてるとか俺は本当に最低の男だ。そうやってまたコンプレックスと自己嫌悪で俺はひたすら凹んでしまう。

南郷さん…、声が聞きたい…、貴方の顔が見たい…

まるで自分が南郷さんに恋でもしているかのようにそう考えた俺は

『南郷さん…、明日も来るって言ってたんだよな?』

と大事な事を思い出していた。

どうしよう…、オナニーなんかしている場合じゃねぇよ。南郷さんが来るまでに少しでも仕事を済ませて南郷さんと居られる時間を作らないと俺はまたただのダメな奴になってしまう。

だから俺は慌てて服を着て仕事部屋に行っていた。残りの原稿を描きながら

明日も今日くらいの時間に来るって事は南郷さんの仕事が終わってからだよな?

なら、明日は夕食でも用意してた方がいいのか?ビールとか飲む人なのかな?

と1人で馬鹿みたいに南郷さんの事ばかりを考えてしまうから俺はなんだか落ち着かなくて原稿にも手がつかない状況だった。

ふと原稿の隣にあった俺の携帯に目が行った。俺がリッちゃんとご飯を食べてた頃に南郷さんからは3回も着信が入っていた。

俺の事を心配して来てくれたって言ってたよな…

なんだか、それだけで俺は嬉しくて、同時に南郷さんを絶対に失望とかさせたくないって思っていた。

『とにかく、仕事に集中だ。』

そう自分に気合いを入れて、例のパンチラシーンをリッちゃんを描いたスケッチブックを参考にしながら原稿に描き変えていく。胸ポロも無事に描き上げて、俺が気付けば明け方近くになっていた。

とりあえず少し寝て買い物に行って夕食の用意を南郷さんの為にしなければ…。俺はベッドには入らずリビングのソファーで少し横になって仮眠を取っていた。

ベッドだと俺は完全に熟睡して8時間は起きないのだが逆にソファーだと3時間程度で目が覚めるという体質だった。
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