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愛されたいから…
第5章 律子の思い
固まった俺からリッちゃんがここぞとばかりにすり抜けて

『私、お邪魔だから帰るね♡南郷さんですよね?イッちゃんの事よろしくお願いします。』

と自分のバッグを持ってそそくさと南郷さんと入れ替わるようにリッちゃんが俺の家から出て行った。

『この!律子!馬鹿!2度と来んな!!』

閉まった玄関扉に向かってとんでもない格好のまま俺は叫んでいた。

そんな俺の背後から、クスッと南郷さんの笑い声が聞こえて来て俺は慌てて

『リッちゃんのイタズラなんです。すぐに着替えて来ますから…。』

と言ってから俺は床に落ちていた自分のトランクスをひったくるように拾ってから寝室に飛び込んでいた。

寝室で俺は鏡に写った女子高生みたいな俺に一気に恥ずかしさが湧いて来て、更にピンクのヒラヒラのミニスカートに全く違和感がない自分に対してまたしてもコンプレックスが湧いて来る。

勘弁してくれよ…

こんな自分に泣きたくてその場でしゃがみこみそうになった俺の身体がふわっと中に浮いて

『可愛いから…、まだ着替えんなよ。』

と言われた俺の口が塞がれていた。小さな俺は軽々と南郷さんに抱きかかえられてキスされているのだ。

この状況に俺はミニスカートで南郷さんにお姫様抱っこをされている自分が本当に女の子になったような気分になって来る。南郷さんが俺をそのままベッドに寝かせてから

『彼女、夕べ泊まったのか?』

と聞いて来た。俺は少しヤケクソ気味になっていたから南郷さんに

『いつもの事なんで…、でもそういうのは南郷さんは嫌ですか?』

と逆に聞いてみた。南郷さんは少し寂しげな顔をしてから

『余裕のない奴って思われたくないけど、あんまり嬉しくはないよな。』

と言って俺に被さるようにしてからまたキスをして来ていた。俺はまたこのキスに頭が熱くなって、自分のみっともない姿を忘れてただ南郷さんのキスがすげー気持ちいいとか考えていた。

南郷さんにゆっくりとディープなキスをされながら俺の股間がまたムズムズと疼いて来て、しかも女もののパンティだから小さくてすげー俺の勃起し始めるペニスを締め付けて来るから俺は変な気分になって来る。

キスが離れて俺は南郷さんには嫌われたくないから必死になって南郷さんに

『南郷さんが嫌なら、俺はもう誰も泊めないようにしますよ…。』

と言っていた。
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