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愛されたいから…
第5章 律子の思い
イッたばかりなのに、私の乳首はまだ快感を欲しがるように痛みを感じるから私はオーガニズムの余韻を楽しむようにゆっくりと自分の硬くなっている乳首を撫でてクリトリスの愛撫を続けていた。

そして…

イッちゃんは今、あの人に抱かれてるの?

と男に抱かれているイッちゃんを想像する私は自分の虚しいこのオナニーに涙が出て来て大地が放ったらかしていた布団に潜って泣いていた。

夕方になって、落ち着いた私は少し大地の部屋を片付けてやった。窓を開けて換気をしないと大地の部屋は本当に男臭い。

片付けが終わって小さなガラステーブルに伏せてぼんやりとしていたら大地が帰って来て

『勝手に俺の部屋のもん触んなよ。』

と私が片付けた部屋に文句を言って来る。だから大地は嫌いよ。イッちゃんなら優しく

『ありがとう。』

って素直に言ってくれる。私は大地に

『汚いからでしょ?』

と言い返す。大地はぶっきらぼうに

『今回の休み取る為に仕事が忙しかったんだよ。』

って言うと私の目の前にお弁当が入った袋を無造作に置いていた。中身はどうせ焼肉弁当が2人分だ。イッちゃんなら、こんなもの女の子が食べちゃダメって言って私の為に手作りのご飯を作ってくれる。

だけど大地にはそんなデリカシーはない。仕事用の服を脱いで平気でTシャツにパンツ一枚になった大地が

『食わねぇのか?』

って私に言って来る。大地にイッちゃんみたいな事を期待するだけ無駄だから、私は大地の分と自分の分を小さなガラステーブルに並べて大地とそのお弁当を食べ始めていた。

そうやって2人で夕食を食べながら、大地は私に

『イルマに男が出来たとか…、どういう事かちゃんと説明しろよ。』

って私を急かすようにイッちゃんの今の状況を聞いて来た。私はそんな大地に少し不機嫌なまま

『イッちゃん、今、官能漫画を描いてるんだよ。そこは担当編集長さんがモロにイッちゃん好みのイケメンさんなの。』

と一応教えてやっていた。
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