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愛されたいから…
第9章 藤森の作品
怖ぇ…、もしかして俺のせいで機嫌悪いのか!?
俺が初めて見た南郷さんも確か迫力のある第一印象だったとか考える俺はもしかすると俺に対しては、いつも大人で優しい南郷さんだけど、他の人には厳しい南郷さんなのかもしれないとか思ってしまう。
だとすれば、今は俺と付き合って間もないから優しいけれど、そのうちに俺もダメ男として南郷さんに怒鳴り散らされるのかもしれない。
最悪、俺の作画にダメ出しされて呆れられて捨てられたらどうしよう…!?
そんなくだらない妄想をあれこれと考えてしまう俺はガンマの編集部の前で立ち止まってしまっていた。すると俺の後ろから
『うちの編集部に用事?』
とピンクのYシャツに黒のカーディガンを引っ掛けた、結構、爽やか系なお兄さんに俺は声をかけられていた。俺が慌てて
『編集長さんと打ち合わせなんですけど…。』
と答えると、その爽やか系のお兄さんが
『編集長~、なんか可愛い子が編集長と打ち合わせなのに怯えてますよ~。』
と軽いノリで南郷さんを呼んでくれる。その瞬間には南郷さんが俺に気付いて
『柳原、先生に対して失礼だぞ!暇ならお前がコーヒーを入れろ。』
とやはり迫力満点で南郷さんが爽やか系お兄さんに言っていた。お兄さんは俺を見下ろすように見てから
『先生?』
と聞いて来る。俺はそのお兄さんに
『如月と言います。』
と頭を下げていた。南郷さんはまだ少し不機嫌なままで
『先生はこちらへ。』
と俺を打ち合わせ用の小部屋に促して来た。今日は本当に不機嫌なんだ…、と俺は南郷さんのその不機嫌に不安になって来る。
俺がテーブルについてコーヒーが置かれて爽やか系お兄さんが居なくなると南郷さんが
『遅いから電話しようと思ってた。』
と心配そうに俺に言って来た。俺は
『先にベータに寄ってたから…、すみません。』
と説明する。南郷さんは俺の前に2冊分のネームを出しながら
『とりあえず、これが2話と3話分のネームです。この後、少しお時間頂けますか?』
と聞いて来る。俺は意味がわからないまま
『はぁ…、別に時間はありますよ。』
と南郷さんに返事する。南郷さんは
『ちょっと待ってろ。』
とぶっきらぼうに言うと打ち合わせの小部屋を出て行ってしまった。
俺が初めて見た南郷さんも確か迫力のある第一印象だったとか考える俺はもしかすると俺に対しては、いつも大人で優しい南郷さんだけど、他の人には厳しい南郷さんなのかもしれないとか思ってしまう。
だとすれば、今は俺と付き合って間もないから優しいけれど、そのうちに俺もダメ男として南郷さんに怒鳴り散らされるのかもしれない。
最悪、俺の作画にダメ出しされて呆れられて捨てられたらどうしよう…!?
そんなくだらない妄想をあれこれと考えてしまう俺はガンマの編集部の前で立ち止まってしまっていた。すると俺の後ろから
『うちの編集部に用事?』
とピンクのYシャツに黒のカーディガンを引っ掛けた、結構、爽やか系なお兄さんに俺は声をかけられていた。俺が慌てて
『編集長さんと打ち合わせなんですけど…。』
と答えると、その爽やか系のお兄さんが
『編集長~、なんか可愛い子が編集長と打ち合わせなのに怯えてますよ~。』
と軽いノリで南郷さんを呼んでくれる。その瞬間には南郷さんが俺に気付いて
『柳原、先生に対して失礼だぞ!暇ならお前がコーヒーを入れろ。』
とやはり迫力満点で南郷さんが爽やか系お兄さんに言っていた。お兄さんは俺を見下ろすように見てから
『先生?』
と聞いて来る。俺はそのお兄さんに
『如月と言います。』
と頭を下げていた。南郷さんはまだ少し不機嫌なままで
『先生はこちらへ。』
と俺を打ち合わせ用の小部屋に促して来た。今日は本当に不機嫌なんだ…、と俺は南郷さんのその不機嫌に不安になって来る。
俺がテーブルについてコーヒーが置かれて爽やか系お兄さんが居なくなると南郷さんが
『遅いから電話しようと思ってた。』
と心配そうに俺に言って来た。俺は
『先にベータに寄ってたから…、すみません。』
と説明する。南郷さんは俺の前に2冊分のネームを出しながら
『とりあえず、これが2話と3話分のネームです。この後、少しお時間頂けますか?』
と聞いて来る。俺は意味がわからないまま
『はぁ…、別に時間はありますよ。』
と南郷さんに返事する。南郷さんは
『ちょっと待ってろ。』
とぶっきらぼうに言うと打ち合わせの小部屋を出て行ってしまった。