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八重の思いー私を愛した2人の彼氏
第7章 蓮と陸の心境
「蓮から聞いていたから、セックスもとんでもないほど激しく、変態的ものになってしまったよ。それでも千弥は嫌と言わない、逆にもっと激しくと言う。激しいのは構わないとは思ったよ僕、それで千弥が満足を得られるならさ」
「なにを……やったんだ陸?」
変態的と言うからには、普通のやり方では無かったんだろう。一見大人しそうに見える陸だけど、こうと決めれば一直線になりかねない性格だとは思ってはいた。
「……千弥を縛って電マでイキっ放しにし、菊責めの挙げ句にそっちに挿入……自分でもかなりな変態行為だとは思ってる。だけど千弥もそれを望んだ……望んだんだよ」
「千弥が……。そこまでやらないと、千弥は満足しない……」
思わず手に持っていたビールを一気に煽る。俺の時でさえ手酷いやり方だと思ったのに、それ以上……もう強制的と言わんばかりの異常なやり方。だが手酷いほど千弥は喜ぶ、それを確信する結果にもなってしまったことになる。
「それで豹変するほうは?」
「別人に近いよね。千弥のようで、少しだけ千弥じゃないような言い方をしていたところがあるんだ。豹変するというか、性格が丸っきり別じゃないあれ?」
「そこは俺が感じたのと一緒だね。性行為の時だけ変わる千弥、これも俺たちが知らない千弥に関係してくるはず」
「後は薬の影響。心療内科って言うくらいなんだから心になにかがある、そうとも取れなくない蓮?」
「……分裂とか別人格、俺はそれくらいしか思い付かないよ」