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八重の思いー私を愛した2人の彼氏
第8章 3人で-男同士の共闘
「空き部屋を改装……ですか?」
蓮さんが泊まり掛けの仕事から帰って来た数日後の夕方、食事中にそう話を切り出されたの。
あの部屋は空けたままと言っていたのに、急に改装するなんて……どうしたんだろう?
「陸とも話をしてね、あの部屋をプレイルームに改装することにしたんだよ」
「プレイルーム?」
「そう。僕がコーデするから心配しないで千弥?」
「陸さんが手掛けるなんて、仕事以外初めて聞いたかも」
コーディネーターの勉強はしていても、仕事とプライベートは分けている陸さんが、あの部屋をコーデするなんて……。私でもちょっと驚きなのよ。
「千弥に迷惑はかけないからね。作業も千弥と陸が居ない日中がメインになりそうだし、大幅改装というわけでもないから1週間もあれば終わるよ」
「はあ……。私は別に構いません、元々蓮さんのマンションですから、自由にして下さい」
「そう言ってくれると助かるね。あぁ、ミートパイのおかわりは要るかい?」
「ボリュームが多すぎるので、1つで十分です」
「じゃあ僕がおかわり!」
陸さんって食べるよね? その分を鍛えているみたいだけど。でも蓮さんも食べるのよ、だけど鍛えているなんて話は聞かない。なのに細身体型、これも不思議。私なんて少し食べ過ぎれば、如実に体重増加は覚悟しなくちゃいけないのに……。
「蓮さんって、どうして体重が増えないんだろう?」
あ、口に出しちゃった。
未だに蓮さん相手は敬語が抜けない私。分かっていても年上だと思うとね、つい敬語になってしまうの。