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八重の思いー私を愛した2人の彼氏
第3章 驚く共同同居契約
あの衝撃的なダブル告白から数日後、仕事が終わってからまた三人で会うことになった。
場所は尾上さんが手掛けた、『肉バル』と呼ばれるお肉もお酒も気楽に楽しめる雰囲気の店。その中の個室で、次の話ということになったのよ。
「急ぎ決めたいのは、三人が一緒に住める場所だよね? 俺のマンションは、三人でも個人スペースを確保出来るだけの広さがあるから、引っ越して来れば良いよ」
「尾上さん、急にそう言われても、私のほうが困ります」
「僕は構わないけどなぁ……」
「家賃は? 生活費は? スペースがあるとは言いましたがプライベートは? なにも決めないまま、引っ越しなんて出来ません」
私の言っているほうが普通だと思わない?
いくら場所はあると言われても、男性と女性が一緒に住むという話、引っ越し以前に決めなければいけないことが沢山あると思う。
それに納得出来たら、シェアということで引っ越しじゃないの?
「確かに三苑さんの言う通りだね。マンションは俺個人の持ち物だから、家賃は必要ない。生活費は個々が必要な物は自分で購入が良い?」
「食事って問題もあるよ。それに僕は夜遅くまで起きているし、夜食だって欲しい」
簡単には決まらないよね。
今まで一人で暮らして来たんだもの、自分なりのルールがあると思う。少しの違いだって、三人になると大きな違い、仕事じゃないんだから、プライベートは自由にしていたいでしょう。
食事だって好き嫌いの差が出るし、私はそこまで料理は得意じゃない。