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八重の思いー私を愛した2人の彼氏
第10章 光の当たる場所-千弥

この服装のまま部屋から出て見ると、陸さんはリビングには居なく、私と同じくラフな服に着替えた蓮さんがソファーで寛いでいた。

「……本?」
「ん? あぁ、今日は時間があるから、少し手の込んだ夕食にしようと思って、レシピ本を引っ張り出して来たんだよ」
「蓮さんでもレシピ本を見るの?」
「どちらかと言えば確認かな? 知っていても作らない料理もあるから、おさらい程度に確認する。意外に重要だよ」

話を聞きながら、今度は場所を変えてフローリングに座る。夏の日差しが暑いから、フローリングの冷たさが丁度いいの。

「私も本は見るかな。デザインや色、後は骨董のような本だけど」
「千弥の色彩感覚は正確だよ。……っと、さっきとは違い綺麗なワンピースだね」
「買って忘れてた物。うんん、触れたくなかった物かな? でもね、服に罪はないから着てみる気になったの」
「俺もそれで良いと思うよ」
「そうだよね」

こうして意識改革をしてくれるから、私は部屋の隅から日の当たる場所に出ることが出来る。それはまだ会社とかは前に近いままだけど、これもいつかは変われるんじゃないかって思えて来た。
蓮さんと陸さんの力って凄いよね、どの私をも私として受け入れてくれて、更にそれを1つにしよう、全てを纏めて私にしようだなんて、私自身でさえ考えなかった思い付き。

二人が居てくれる。
今はこの状態が好き。
蓮さん、陸さん、共に私には必要で大切な存在。
だから……ずっとこうしていて、離れることがありませんように。

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