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八重の思いー私を愛した2人の彼氏
第3章 驚く共同同居契約

「それが僕たちが出した答えだと、納得してくれない?」
「世間的には良いことではない、それは理解出来るよ。でも、愛しかたは人それぞれで、こんな愛しかたがあっても良いと俺も思う」
「私の……意志は?」

それは陸さんと蓮さんの意志であって、私の意志じゃない。そもそも私は二人から告白されて、返事すら返していないのに、私を置いて話だけがドンドンと先に進んでる。

「私はまだ、なにも応えていないはずです。二人の気持ちは受け入れると言いましたが、付き合うとまでは……。
それなのに話だけ先に進み、私の気持ちは? 私はそこまで器用に考えられない」

高まったものが急に冷めた気分にはなるけれど、どうしても今言わないと手遅れになると思ったの。
嫌いでは無いけれど、シェアも受け入れるけど、私が一人で陸さんと蓮さんを、同時に相手をするのだけは受け入れにくい。

陸さんも、蓮さんも、私を離してくれて、私をベッドの端に座らせてくれた。
ちゃんと話を聞いてはくれるみたい。

「いきなり二人なんて私にはムリ。気持ちもシェア計画も受け入れるから、三人一緒だけは少し待って欲しいの」
「ごめん、僕たちのほうが焦ったみたい」
「千弥の言い分が正しいのは分かってる。先ずは一緒に住み、俺と陸を別々に見て感じるほうが、千弥には良いみたいだね」
「出来れば、そうしてくれるほうが……。私はそこまで器用では無いもの」

二人は私の言い分に頷いてくれ、今日のところは、これから住むことになる、蓮さんのマンションでの部屋割りという話になった。

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