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八重の思いー私を愛した2人の彼氏
第14章 3人でなければ駄目
◇
「……え、この家でX'masするの?」
今日の蓮さんは、撮影が押しているということで帰宅が遅くなるからと、私だけ先に帰って来たの。
帰宅早々に陸さんを捕まえて、日中蓮さんと話したX'masの話をしたわけ。
「うん、それでねX'masデコレーションをどうしようかなと思って、陸さんに相談。室内デコは陸さんのほうが得意だもの」
「まぁね。そうだなぁ……家中完全にデコる? それともリビングダイニングだけ?」
「出来れば家中かな? 玄関を開けた瞬間からX'mas気分が良いと思う」
「となると、それなりに材料が必要だよ。……ちょっと待ってて」
慌てて自分の部屋にカタログを取りに行った陸さんを、素直に待つ私。
蓮さんは『陸も一緒に』って言ったんだから、室内関係は陸さんに任せたいと思ったのよ。それに私では小物デコしか出来ないでしょう? それはまぁ……出来ないことはないけど、これは陸さんの得意範囲だからね。
「あった、あった、これ見てくれる?」
「パーティー用のカタログ。……わぁー、綺麗な室内コーデが沢山!」
「これ、僕のお気に入り」
海外のパーティーを撮影したカタログなんだけど、向こうは日本より派手だから、凄い細かな飾り付けまでしてあるの。家中をこんな風にしたら……良いな。
「これにX'masだからツリーと、色的に赤と緑……それに青なんかを基調としたら良くない千弥?」
「ツリーは沢山欲しいかも? リビングにメインの大きなツリーを置いて、小さなツリーを家中に置くの……ダメ?」