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八重の思いー私を愛した2人の彼氏
第16章 エピローグ

人に言わせれば、九鬼がやったことと同じように見えるとは思う。でも違うの、これは私たち三人が望んだこと、あの時のような無理矢理な監禁凌辱じゃない。
私が嫌と言えば二人は止めてくれる、でも私のほうがこれを望むの。
どこまでも私を責め愛でて欲しい、私以外に目がいかないように。それが今の私の心、そして蓮さんと陸さんの心。

「あぁ……また……」

小休止した快楽が奥から競り上がる、またイキ弾けたいと身体が訴えてくる。それに逆らわず、イッてしまう私の身体。そう、身体はずっと変わることはなかった、淫乱で変態なことを望む身体はそのまま。変わる必要がある? 男性二人を相手にするには、私の身体はこのくらいじゃないとダメ。どちらも待って欲しくないもの、身体中で二人を受け入れないと間に合わない。

「はぁはぁはぁ……あぁ……玩具じゃ疼きが治まらない」

焦らされているようなこの感覚に、身を焦がす私。バイブでイクことは出来ても、熱い二人の温もりと激しさには敵わないよ。

「……ただいま千弥! 今日ももどかしく待っていたんだね」
「くすくす……。
陸が早く帰りたくて大騒ぎしたんだよ」
「陸さん! 蓮さん!」

帰宅した二人を見て、今の私には喜びしかない。漸く二人に愛でて貰える、愛して貰える、その想いが大きくて嬉しくて涙が出そう。

「今外してあげるね」
「外すよりも、早く二人が欲しいの……」
「もう少し待ってね千弥、俺たちのほうがまだ準備出来ていないからね」
「そのままで良いから私を愛して……」

……これが今の私たち。
愛し愛されるのは、時に狂喜を呼ぶ。でも良いのこれで、二人を愛することが私にとって、二人にとって、一番の幸せなのだから。


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