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八重の思いー私を愛した2人の彼氏
第4章 千弥と蓮

「れん……さん……んっ……」
「千弥の舌は小さいね」

唇の僅かな隙間を狙い舌が忍び込んで来て、大きな蓮さんの舌に唇が開かされる、私の舌を包み込むように奪われる。ヌルリとした舌の感触と、時々吸い上げられる時の不思議な快感、キスだけでこんなに気持ち良いと思ったのは……初めて。

「んっ、んっ、はぁぁ……」
「はぁ、また朝みたいな顔をして……止めてあげられなくなるよ千弥?」
「私、そんな顔……」
「トロンとした瞳で俺を見上げて、キスだけで気持ち良い?」
「気持ち……良い……」

また蓮さんの舌が私の中に入って来て、口内全てを蹂躙するの。歯列をなぞり舌を深く絡ませ、ペチャっと唾液の水音が立つくらい、激しく絡みかき混ぜられる。そんな熱いキスに耐えきれないのは私、息苦しくなり身体の力が抜けてしまい、蓮さんに寄り掛かっているのがやっと。

「やっと俺の腕の中に……千弥」
「……あ……ん……」

私をキツく抱き止め、乱れた髪を整える蓮さんの指。
フードコーディネーターなんてしているせいかな、節はゴツゴツしているけど、細く長くて綺麗な指の形をしてる。そんな指で頬から首筋に触れられれば、淡い快感が私の中に入って来るみたい。

「あっ、あ……」
「感じてるのが分かるよ千弥。もっと感じ乱れる千弥が見たい、俺で本気になってくれる千弥が見たいよ」

崩れるように、蓮さんのベッドに押し倒される私。その勢いのままに、触れていた首筋に今度は唇がやって来る。

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