この作品は18歳未満閲覧禁止です

  • テキストサイズ
八重の思いー私を愛した2人の彼氏
第5章 不安

陸も千弥の不自然さに気づいたよう。そこまで徹底して男性を避けていた千弥、その裏にあるものがどす黒く見えてくる。

「そうだよ、どんなに誘っても飲み会とかは絶対に頷いてくれなかった。勿論、千弥がアフターになにをしていたか、僕も知らない」
「だけどね、今日は用があるから帰りは遅くなると千弥は言ったんだよ」
「どこかに寄り道……僕は今日定時帰りだと思うから、千弥を追ってみる?」
「あまりプライベートに突っ込むのも……ね」

気にはなるが、そこまでして良いのだろうか?
俺も、陸も、千弥もプライベートは存在する。幾ら同居をしているとはいえ、そのラインに踏み込んで千弥が怒りはしないか? ラインが分からない以上、踏み込むべきではないと分かってはいる。だけど千弥の用も気になるばかり。

「見つからないように配慮はするよ、そしてなにを見たとしても千弥には言わない……これでもダメ?」
「はぁ……。俺は聞かなかった、そういうことにしておこうかな?」
「話分かるぅ蓮!」
「…………」

どうしても気になるあの豹変ぶり、陸が追いかけることにより少しでも手掛かりが掴めるなら、俺は目を瞑るしかない。千弥を愛し心配するゆえに、敢えてプライベートに踏み込む。良い方法だとは思わない、それでも真実を知りたいという心に俺は負けた。

「絶対にバレないように、それだけは言っておくよ?」
「分かってる。結果は帰って来てから部屋で話そう」

こうしてまた陸との共同戦線が始まる。今度はいい理由ではないが……。

/242ページ
無料で読める大人のケータイ官能小説とは?
無料で読める大人のケータイ官能小説は、ケータイやスマホ・パソコンから無料で気軽に読むことができるネット小説サイトです。
自分で書いた官能小説や体験談を簡単に公開、連載することができます。しおり機能やメッセージ機能など便利な機能も充実!
お気に入りの作品や作者を探して楽しんだり、自分が小説を公開してたくさんの人に読んでもらおう!

ケータイからアクセスしたい人は下のQRコードをスキャンしてね!!

スマートフォン対応!QRコード


公式Twitterあります

当サイトの公式Twitterもあります!
フォローよろしくお願いします。
>コチラから



TOPTOPへ