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第2章 いつだって願ってる

痩せた土地で作物は育たず、売り物となる作物がなければ銭は稼げず、銭がなければまともな納税が出来ない。
（…だからいずれ、こうなることはわかっていたわ）
目の前で鞭を振るい続ける役人に、マノ・メイは何の感情も起こらなかった。
納税ができなければ、懲罰として鞭で打たれる。
鞭で打たれたくなければ、何としてでも納税する。
それはこの役所が管轄する村や町に暮らすすべての人々に課せられた決まりだ。
だから納税が出来なかったマノは今、無抵抗のまま鞭を打たれ続けていた。
鞭で身体中のあらゆるところを打たれ、意識を失いそうになると殴られる。
それを何回も繰り返すうち、やがて痛みすら感じなくなった。