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みんな同じ空の下*番外編*
第2章 いつだって願ってる
痛みがないと、自分が今、鞭で打たれているのか殴られているのかもわからない。
(…頭がぼうっとして、目の前もぐらぐらする…)
立っているのか座っているのか、それとも地面に倒れているのか、それすらもわからない。
頭の中がどんどんぼんやりとしてくる。
(……ああ、これは)
マノは、自分が死に近付いていると悟った。
鞭で打たれているうちに死ぬのはよくある話。
死ぬのは仕方ない。
(…リノ)
マノは、薄れていく意識の中で幼い娘のことを想った。
(……母さんは貴女を残して行ってしまうけど…)
マノはゆっくりと目を閉じた。
(母さんは、いつも貴女の幸せを願ってる)
マノはそのまま息を引き取った。
その目には、涙が溜まっていた。
【いつだって願ってる】Fin.
(…頭がぼうっとして、目の前もぐらぐらする…)
立っているのか座っているのか、それとも地面に倒れているのか、それすらもわからない。
頭の中がどんどんぼんやりとしてくる。
(……ああ、これは)
マノは、自分が死に近付いていると悟った。
鞭で打たれているうちに死ぬのはよくある話。
死ぬのは仕方ない。
(…リノ)
マノは、薄れていく意識の中で幼い娘のことを想った。
(……母さんは貴女を残して行ってしまうけど…)
マノはゆっくりと目を閉じた。
(母さんは、いつも貴女の幸せを願ってる)
マノはそのまま息を引き取った。
その目には、涙が溜まっていた。
【いつだって願ってる】Fin.