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一秒に見えた世界
第13章 信じられない
大阪の梅田。まさに大都会。百貨店が3つもあってショピングモールや地下通路にもありとあらゆるお店が並んでいるからウィンドウショピングだけでも1日は充分に楽しめる。
私は空とムービングウォークという動く歩道、要するに普通の通路をエスカレーターの平ら版にしましたみたいなのに乗って今から見て回るお店にワクワクとした。
ムービングウォークは片側ずつの両面通行、百貨店のある方に向かう片道と反対向きの駅に向かう片道があった。私達はとりあえず百貨店側に向かうムービングウォークに乗っていて空が
『どっから行く?百貨店?それとも地下通路?』
と私に話しかけて来た時に私は一瞬、固まった。多分いつもの私ならば絶対に気付くはずのない光景を私は見てしまったからだ。
優誠がとても綺麗な女の人と一緒に居て私達とは反対側に向かうムービングウォークに乗っていた。そして優誠はその綺麗な人に私には滅多に見せてくれない穏やかな大人の笑顔を向けていた。
私は固まっている場合じゃないと思い咄嗟に私よりも大きな空の後ろに隠れたのに
『美奈!!』
って思いっきり優誠に言われた。
大丈夫、ここはムービングウォークです…、私が適当に優誠に気付いていないフリをすれば自動的にすれ違いになるのだから私はそのまま逃げられるはずです。
とか私は考えた。
だけどそんな私の予想を裏切り突然、優誠が普通の動かない通路側に向かってムービングウォークの手すりを乗り越えていた。
ムービングウォークに乗っていた他の人達が何事かと見ていたけれど優誠は通路を走り私達のムービングウォークの出口へと回り込んでいた。私は空に
『逃げよう。』
と言って自分が居たムービングウォークをいきなり逆走した。空は驚愕の顔で
『美奈!?』
と叫び当然だけれど他の通行人は逆走という非常識な私に嫌な顔をする。だけど私の逆走は私達の後ろをつけていた結城さんにあっという間に阻止された。結城さんが勢いよく走る私の腕を掴んだからだ。
結城さんは逆走という非常識な事をした私に大久保さんを怒鳴りつけた時のようにキツい顔をしていた。
結局、私は優誠が待つ出口へと結城さんに連行されていた。
私は空とムービングウォークという動く歩道、要するに普通の通路をエスカレーターの平ら版にしましたみたいなのに乗って今から見て回るお店にワクワクとした。
ムービングウォークは片側ずつの両面通行、百貨店のある方に向かう片道と反対向きの駅に向かう片道があった。私達はとりあえず百貨店側に向かうムービングウォークに乗っていて空が
『どっから行く?百貨店?それとも地下通路?』
と私に話しかけて来た時に私は一瞬、固まった。多分いつもの私ならば絶対に気付くはずのない光景を私は見てしまったからだ。
優誠がとても綺麗な女の人と一緒に居て私達とは反対側に向かうムービングウォークに乗っていた。そして優誠はその綺麗な人に私には滅多に見せてくれない穏やかな大人の笑顔を向けていた。
私は固まっている場合じゃないと思い咄嗟に私よりも大きな空の後ろに隠れたのに
『美奈!!』
って思いっきり優誠に言われた。
大丈夫、ここはムービングウォークです…、私が適当に優誠に気付いていないフリをすれば自動的にすれ違いになるのだから私はそのまま逃げられるはずです。
とか私は考えた。
だけどそんな私の予想を裏切り突然、優誠が普通の動かない通路側に向かってムービングウォークの手すりを乗り越えていた。
ムービングウォークに乗っていた他の人達が何事かと見ていたけれど優誠は通路を走り私達のムービングウォークの出口へと回り込んでいた。私は空に
『逃げよう。』
と言って自分が居たムービングウォークをいきなり逆走した。空は驚愕の顔で
『美奈!?』
と叫び当然だけれど他の通行人は逆走という非常識な私に嫌な顔をする。だけど私の逆走は私達の後ろをつけていた結城さんにあっという間に阻止された。結城さんが勢いよく走る私の腕を掴んだからだ。
結城さんは逆走という非常識な事をした私に大久保さんを怒鳴りつけた時のようにキツい顔をしていた。
結局、私は優誠が待つ出口へと結城さんに連行されていた。