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一秒に見えた世界
第22章 就職するの?
私にはそうやって優しいだけの優誠だ。でもそれは水原パパや御剣パパから逃げたがっている優誠で更に優誠は晴美ママからも逃げたがっている。
だから私が優誠のそばに居てあげよう。優誠との新しい家族と新しい世界を作って行こう。
私はそう決心をした。私は優誠に
『ラーメンが食べたいー!』
と言ってみた。優誠は笑って
『塩、豚骨、味噌のどれだ?』
と聞いて来る。私は
『当然、九州人は豚骨ばい?』
と答えた。優誠はハーフのくせに適当な事ばかりを言っていると私に笑っていた。私はそんな風に優誠が私に笑ってくれればそれで満足だ。
優誠が連れて行ってくれたラーメン屋さんはかなり美味しかった。外はもう冬で寒かったけれど私は身体も心もポカポカになった。
うちに帰ると今夜はママが居た。私はママに
『来年、私は優誠の会社に就職をする。それから優誠とは婚約だけとりあえずするよ。』
と言った。ママは
『就職する必要あるの?』
と聞いて来る。私は
『1年間だけは社会勉強するの。私みたいな世間知らずは優誠の奥さんになっても優誠が困るだけだよ。』
と答えた。ママはうんうんと頷き私の意見に納得してくれた。それからばっちゃの家にも優誠を連れて行きたいとママに言ってみた。ママが
『それはパパに聞きなさい。』
と言うから私はパパに電話をした。パパにはママに言った事と同じ事を伝えた。パパはのんびりと
『やっぱり美奈は就職するの?』
と聞いて来る。
なんで皆は私が就職をしないものだと思っているのかしら?
私はそれが不思議でぼんやりと考えてしまう。パパはそんな私には慣れているから
『優誠さんなら大丈夫だとは思うからばっちゃには美奈の婚約者として伝えておくよ。』
と私に言ってくれた。
パパの電話を切ってから1人でベッドに転がった私はゆっくりと考えた。
私の就職は決まった。だけどそれは里美や空達との就職とは違う。私は優誠と2人だけの世界を築く為に就職をする。
言ってみれば私の就職は専門学校へ行き直すみたいな就職という事だ。
でも私の人生は短大を出たら迷子になる人生ではなくなった。だから人生の迷子にならずに済んだ私は優誠に出会えた事に感謝をした。
だから私が優誠のそばに居てあげよう。優誠との新しい家族と新しい世界を作って行こう。
私はそう決心をした。私は優誠に
『ラーメンが食べたいー!』
と言ってみた。優誠は笑って
『塩、豚骨、味噌のどれだ?』
と聞いて来る。私は
『当然、九州人は豚骨ばい?』
と答えた。優誠はハーフのくせに適当な事ばかりを言っていると私に笑っていた。私はそんな風に優誠が私に笑ってくれればそれで満足だ。
優誠が連れて行ってくれたラーメン屋さんはかなり美味しかった。外はもう冬で寒かったけれど私は身体も心もポカポカになった。
うちに帰ると今夜はママが居た。私はママに
『来年、私は優誠の会社に就職をする。それから優誠とは婚約だけとりあえずするよ。』
と言った。ママは
『就職する必要あるの?』
と聞いて来る。私は
『1年間だけは社会勉強するの。私みたいな世間知らずは優誠の奥さんになっても優誠が困るだけだよ。』
と答えた。ママはうんうんと頷き私の意見に納得してくれた。それからばっちゃの家にも優誠を連れて行きたいとママに言ってみた。ママが
『それはパパに聞きなさい。』
と言うから私はパパに電話をした。パパにはママに言った事と同じ事を伝えた。パパはのんびりと
『やっぱり美奈は就職するの?』
と聞いて来る。
なんで皆は私が就職をしないものだと思っているのかしら?
私はそれが不思議でぼんやりと考えてしまう。パパはそんな私には慣れているから
『優誠さんなら大丈夫だとは思うからばっちゃには美奈の婚約者として伝えておくよ。』
と私に言ってくれた。
パパの電話を切ってから1人でベッドに転がった私はゆっくりと考えた。
私の就職は決まった。だけどそれは里美や空達との就職とは違う。私は優誠と2人だけの世界を築く為に就職をする。
言ってみれば私の就職は専門学校へ行き直すみたいな就職という事だ。
でも私の人生は短大を出たら迷子になる人生ではなくなった。だから人生の迷子にならずに済んだ私は優誠に出会えた事に感謝をした。