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一秒に見えた世界
第14章 俺が一番
だけど翌朝の私は鏡の前で愕然とする羽目になったのだ。優誠の消えたはずのマーキングは新しいものが私の首筋にきっちりと付けられていた。
今日から二十歳の私は一番に優誠から俺の女と言う印を刻まれたのだと理解をして凹んでしまった。
俺が一番…、優誠の強引は好きだれけど、さすがに誕生日にこれはないよ…。
ずっと凹んでばかりはいられない私が立ち直って優誠のマーキングを出来るだけファンデーションと洋服で隠してから空との朝の待ち合わせに行くと私は既に10分の遅刻。
空は私の話しにケラケラと笑う。
『あまりにも優誠さんらしくて笑える。』
と涙を流してまで空は私を笑ってくれた。里美もやっぱり空と同じような反応だった。
『もう止めてよね。』
むくれる私に空達は
『誕生日に一番に俺のものってマーキングってかなりウケる。』
と笑い続けてくれた。なんだか私には不幸な誕生日の始まりだ。学校ではまず私は空と去年の先輩のレポートを写す作業をした。
文学部である私と空は去年の先輩のレポートを自己流に書き換えて学校へと提出すれば課題や単位はほぼ問題なくクリアが出来るからだ。
うちの学生は皆がそんな感じだったから学校側もあまり期待はしていない。そんな風に私は適当に学生生活をしてから午後は里美と合流して港町に繰り出した。
結城さんは相変わらず私達に離れてついて来ていたけれど私達はもう慣れた。だけど里美が結城さんに
『今日は私達が美奈に夕食を奢りたいから勝手に支払いをしないで下さいね。』
とか言っていた。結城さんは笑顔だけで黙って頭を下げてくれた。
それから里美達とキャーキャーと言いながら色々なお店を見て回った。里美達は誕生日のプレゼントにと私が気に入ったスカートを買ってくれた。
ただ楽しかった。来年からは皆が社会人だから今はそうやって学生の時間を目一杯に楽しんでいるという感じだった。
同時にそれが私は少しだけ寂しいとか思った。だから今が一番人生で充実している私は時間を止めたいとか考えていた。
今日から二十歳の私は一番に優誠から俺の女と言う印を刻まれたのだと理解をして凹んでしまった。
俺が一番…、優誠の強引は好きだれけど、さすがに誕生日にこれはないよ…。
ずっと凹んでばかりはいられない私が立ち直って優誠のマーキングを出来るだけファンデーションと洋服で隠してから空との朝の待ち合わせに行くと私は既に10分の遅刻。
空は私の話しにケラケラと笑う。
『あまりにも優誠さんらしくて笑える。』
と涙を流してまで空は私を笑ってくれた。里美もやっぱり空と同じような反応だった。
『もう止めてよね。』
むくれる私に空達は
『誕生日に一番に俺のものってマーキングってかなりウケる。』
と笑い続けてくれた。なんだか私には不幸な誕生日の始まりだ。学校ではまず私は空と去年の先輩のレポートを写す作業をした。
文学部である私と空は去年の先輩のレポートを自己流に書き換えて学校へと提出すれば課題や単位はほぼ問題なくクリアが出来るからだ。
うちの学生は皆がそんな感じだったから学校側もあまり期待はしていない。そんな風に私は適当に学生生活をしてから午後は里美と合流して港町に繰り出した。
結城さんは相変わらず私達に離れてついて来ていたけれど私達はもう慣れた。だけど里美が結城さんに
『今日は私達が美奈に夕食を奢りたいから勝手に支払いをしないで下さいね。』
とか言っていた。結城さんは笑顔だけで黙って頭を下げてくれた。
それから里美達とキャーキャーと言いながら色々なお店を見て回った。里美達は誕生日のプレゼントにと私が気に入ったスカートを買ってくれた。
ただ楽しかった。来年からは皆が社会人だから今はそうやって学生の時間を目一杯に楽しんでいるという感じだった。
同時にそれが私は少しだけ寂しいとか思った。だから今が一番人生で充実している私は時間を止めたいとか考えていた。